やけど・しもやけ

熱傷(やけど)

熱傷とはいわゆる火傷(やけど)で、その段階は1から3度までにわけられています。1度では、皮膚表面のみが赤くなったりヒリヒリした軽い痛みを伴うものになり、ほとんどが痕を残すことなく治癒します。2度でも浅いやけどと深いやけどがあり浅いやけどでは、ほとんど後になりません*1。外来に来る一番多い熱傷が2度の浅いやけどです。
これに対して低温熱傷は2度の深いもの、ほとんどが痕になってしまうのです。3度は痛みを感じないほど重度なもので、皮膚は白あるいは黒くなり、皮膚移植が必要になったりと痕を残します。*2

*1赤みや痛みを伴い水疱(水ぶくれ)を作るケースも多いですが
*2また浅いやけどでも広範囲の熱傷(20〜30%以上)は危険を伴うので迅速な治療が必要となります。

低温やけど

低温やけどは、比較的低い温度(44℃〜50℃)のもので長時間にわたって皮膚の同じ箇所にふれていると人間の筋肉などが、壊死するために「低温やけど」をおこします。
一般的には44℃と温かいと感じる程度の温度でも3〜4時間触れていると「低温やけど」になります。46℃では30分〜1時間、50℃では2〜3分で「低温やけど」をおこすことがあります。

一般のやけどは、皮膚の表層のみでおこります。「低温やけど」は、健康な人でも自覚症状を伴わないで発症する場合があります。
その症状は、皮膚の深部におよんで赤くはれたり、水ぶくれができたり、皮下組織が壊れたりし、重傷事故にいたることがあります。

「低温やけど」は、比較的温度が低くて長時間にわたって直接皮膚に触れる、ゆたんぽ、電気あんか、電気毛布、カイロ(使い捨て式)などでおこりやすく、血流を圧迫する使い方や知覚症状、糖尿病などの神経障害のほか、体が不自由あるいは泥酔など熟睡中の状態にあるときに受傷しやすいといわれています。

関連項目

皮膚炎・湿疹じんましん・痒疹・発疹角化症ニキビ薄毛・抜け毛やけどしみ(色素斑)・ほくろ・皮膚腫瘍口周りの皮膚疾患感染症