ニキビ・あせも
ニキビ【痤瘡(ざそう)】
ニキビには、思春期ニキビと大人ニキビがあり、原因もできる場所も異なります。
思春期のニキビは、皮脂の分泌が主な原因であることから、できる位置も、皮脂分泌の多い額や鼻などのTゾーンから頬までと広範囲に渡るのが特徴的です。
一方、大人ニキビはUゾーンといわれる顎やフェイスライン、そして首筋にかけてできる傾向にあるといわれています。
また、思春期ニキビと大人ニキビは、改善策が異なってきます。
思春期ニキビは、主に皮脂の分泌が原因であることが多いため、皮脂の量と水分量を適度に保つことが肝心です。
一方、大人ニキビは、生活習慣全般を見直し、ストレスのない生活や規則正しい生活、健康な食生活を心がけましょう。
思春期ニキビ
思春期ニキビとは、10代の思春期にできるニキビです。
成長期において皮脂分泌が過剰になることが主な原因だといわれています。
思春期の頃は、体を作るために成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンが皮脂腺を刺激して皮脂が過剰に分泌されるため、毛穴が詰まりやすくなり、アクネ菌が繁殖しやすくなります。
すると、ニキビができやすくなるのです。
ホルモンバランスが整ってくる20代前後になると、自然と、この思春期ニキビはできなくなっていきます。
大人ニキビ
大人ニキビの原因は、一人一人様々の原因が考えられ、不規則な食生活、睡眠不足、飲酒や喫煙、ストレス、スキンケア、化粧品、ホルモンの関係などあげられます。
また、ストレスや不規則な生活習慣からくるお肌のターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)の乱れ(通常、新しい細胞と古い細胞が、約28日周期で入れ替わる)が、大人ニキビには密接に関わっているといわれています。
ターンオーバーのリズムは人によって異なりますが、このリズムが乱れると、古くなった角質が溜まってしまい、角質層全体が厚くなって毛穴がどんどん狭く詰まりやすくなってしまうのです。
最新ニキビ治療薬 ベピオゲル
「ベピオゲル」は2015年4月に新しいニキビ治療の1つとして認可・保険適用になった新薬で、「過酸化ベンゾイル」を主成分とした塗り薬です。
「過酸化ベンゾイル」は抗菌作用やピーリング作用があり、ニキビの原因菌の増殖をおさえたり、ピーリング作用により毛穴のつまりをなくすことでニキビ治療に効果的です。
ベピオゲルの特徴
- 1日1回の使用でニキビを治療する塗り薬です。
- ニキビの原因菌(アクネ菌など)が増えるのを抑えます。
- ニキビの原因となる毛穴のつまりを改善します。
治療実績が豊富なニキビ治療薬 ディフェリンゲル
「ディフェリンゲル」は2008年認可・保険適用になった塗り薬タイプのニキビ治療薬です。
「ディフェリンゲル」は「アダパレン」を含む化合物で、毛穴のつまりを取り除いたり、菌を減少・炎症をじずめる抗菌作用があります。
また、初期のニキビ治療から中程度のニキビ治療と幅広く効果を発揮し、特に初期の治療で使用することで赤いニキビを減らし、炎症の強いニキビへの進行を防ぐことが特徴としてあります。
関連項目
皮膚炎・湿疹|じんましん・痒疹・発疹|角化症|ニキビ|薄毛・抜け毛|やけど|しみ(色素斑)・ほくろ・皮膚腫瘍|口周りの皮膚疾患|感染症