じんましん・痒疹(ようしん)・発疹
蕁麻疹(じんましん)
じんましんは突然、赤みをもった皮膚のふくらみ(膨疹)ができる病気です。このふくらみはいつの間にか消える(ほとんどが24時間以内)のですが、また別の場所に現れては消える事を繰り返します。
多くは痒みを伴い、症状が長期にわたって続くものもあります。原因は食物や薬剤、生活環境物質に対するアレルギーや感染症、温度、ストレス、体調不良など様々ですが、実は原因がはっきりわからないじんましん(特発性じんましん)が非常に多いのです。
治療は「抗ヒスタミン薬」が中心で、患者さんの症状に合わせて他の薬効のお薬を追加したり、生活指導などが必要になります。
痒疹(ようしん)
痒疹は痒みを伴う米粒大からエンドウ大ぐらいまでの赤いしこりのような皮疹が多発する皮膚病です。
激しい痒みを生じるため掻く事で皮疹がさらに増え、症状が悪化する治り難い疾患です。
原因は虫さされやアトピー素因の関連が指摘されていますが、はっきり分かっていません。
精神的ストレスや睡眠不足なども痒みを増強する原因をなるため、症状が悪化する事もあります。
虫刺され
蚊やイエダニ、ノミ、毛虫、毒蛾、シラミ、ブヨ、アブ、マダニ、ハチ、ムカデといった様々な虫たちによって症状は異なってきます。
代表的な虫さされとして夏に多い毛虫による皮膚炎です。
多くはチャドクガという蛾の幼虫によるもので、幼虫の毛(毒針毛)が肌に触れたときの毒性分によるアレルギー反応で皮膚に炎症を起こしたものです。
そのため発症部位は毛虫の毛が直接肌に触れた所に生じてきます。(発症時期 5月から10月が多い)
関連項目
皮膚炎・湿疹|じんましん・痒疹・発疹|角化症|ニキビ|薄毛・抜け毛|やけど|しみ(色素斑)・ほくろ・皮膚腫瘍|口周りの皮膚疾患|感染症